この大型の木箱は女房の母方の曾々おばあさんが嫁入り道具を収めていた箱。3年前の夏に岳父が亡くなり義母の新居が手狭となって我が家にやって来た。
女房は後に娘へ譲るつもりだ。曾々おばあさんは1796年にお嫁に行ったが、時は日本では江戸時代の真っ最中の寛政8年、「鬼平」 こと火付盗賊改方長官の長谷川平蔵氏が没した翌年にあたる。この木箱は、第一次世界大戦や第二次世界大戦の際にも戦禍を免れ製造後219年も経っていて、日本で言う 「縁起物」 らしい。ドイツ語には日本語での 「縁起」 と1対1な単語は無いけれども、「気持ち」 としてはある。
