イベントレポート

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BMOJプレ企画2013ヨーロッパツーリング



去る10月14日より20日まで、秋のヨーロッパツーリング旅行へ行ってきました。BMOJとしてヨーロッパツーリングをサポートする企画を進めておりますので、出発をご検討される皆様のご参考になりますよう、またお背中を押すことができれば幸いにと思い、レポートを書かせていただきます。

■ 秋のヨーロッパ
旅行中のヨーロッパの気候は、日中15度~夜間5度と日本で言えば12月上旬くらいです。今回、訪問した5カ国、ドイツ、オーストリア、リヒテンシュタイン、スイス、フランスとも都市部はほぼ同じ気候でした。もちろん、チロル山中では日中でも5度前後まで下がるのですが、BMW純正ウエアを着ていたこともあり全く問題ありませんでした。雨はこの時期には降りがちなのですが、幸運にも今回のツーリング期間中は初日の朝以外は降られることはありませんでした。ただし、夜間降ることが多く、朝の路面は大体ウエット状態からのスタートでした。総じて、汗を大量にかくこともなく、寒すぎることもなく、ツーリングもしくは街を散策するにはとてもよい気候に恵まれました。

■ ヨーロッパへ空の旅
今回の旅行には、関西空港よりFINNAIRを選択。最近では、ヘルシンキをゲートウエーとしてヨーロッパ各地へ向かうこのルートは人気があるようでヘルシンキ空港では日本人を多く見かけました。ヘルシンキまでの時間が約10時間と長すぎず(帰路は約9時間)、その後のフライトも2?3時間でヨーロッパ各地へ到着できます。今回も、ヘルシンキ―ミュンヘンは2.5時間のフライトにてほぼ定刻に無事到着しました。タクシーにてホテルへチェックイン。食事に出かけた後、翌日からのツーリングに備えて早めに休みました。

■ ミュンヘンから出発
翌朝は、食事の後、9時には荷物を整理しホテルを出発。BMWレンタル店までタクシーで移動します。事前にネットで予約をしていた車両を無事に借りだし、ヨーロッパツーリングをスタート。ミュンヘン市内からガルミッシュ=パルテンキルヘンを抜け、オーストリア、チロル地方へ!

■ チロル~リヒテンシュタインへ








まずはミュンヘン市内から南西へ進路を取りガルミッシュ=パルテンキルヘンを目指します。しばらくは雨でしたが、アルプスが近づくにつれ回復。ツーリング日和となりました。ガルミッシュ=パルテンキルヘンはオーストリア国境に近くドイツ最高峰であるツークシュビッツェ山麓の街。ガルミッシュ=パルテンキルヘン近くまで来ると、アルプスの絶景が始まります。この辺りはまだ雪が多くはなく、緑の山間道を進み、ドイツ―オーストリア国境を超えます。EU国間の国境には特にゲートやチェックポイントはなく標識があるのみで、国内で県境を跨ぐ感覚です。 オーストリアに入ってからもチロルの山道が続き、絶景の連続。途中、湖畔を走ったときの湖畔に映る山々が強く印象に残りました。オーストリア西部の街イムストからはアウトバーンを西へ。山間の谷間を抜けるこのアウトバーン走行中も特に気温が下がることなく快適。そのまま、今夜のホテルのあるリヒテンシュタイン公国ファドゥーツへ。リヒテンシュタイン公国はスイス同様EUではないので国境には一応係官が立ち通過する車を確認しています(とは言え、止めるわけではなく、見ているだけであるが)。今夜のホテルはスイス国境に近い丘にあり、窓からは翌日向かうスイス側のアルプスが綺麗に見えます。とても爽快な朝を迎えることができました。ツーリング初日の走行は、327km。

■ アルプス、リヒテンシュタイン~ベルン
翌日はすぐにスイス国境を超え、一路アルプスを南へ進みます。山深くなるにつれ気温は10度を割りこむように。山々にはかなりの雪が積もる状態でしたが道は問題ありません。途中シュプリューゲンよりスイス―イタリア国境へ繋がる峠道に入り国境まで行こうと試みたのですが、途中気温が0度近くまで下がり、濡れた路面が凍結する可能性が高くなったため断念し引き返しました。国境で記念撮影をと考えていたので少々残念ですが無理は禁物です。国道へと戻り南下を続けます。ザン・ベルナルディノトンネルを抜けるとアルプスの南側へ。こちら側は気温も高く(15度前後)、快適に峠道を進みます。スイス国内であるものの看板などはイタリア語が多くなり、実際ガソリンスタンドでも店員さんはイタリア語で話していました。ベッリンツォーナまで来たところで進路を北西へ転換。そのまま南下すればイタリア国境までは60km程、またミラノまでも120km程の地点なのですが、今回はイタリアには寄りませんでした。その後、アルプスを下り(北上)、ルツェルン湖畔にて食事を取り、一路スイスの首都ベルンを目指し高速をひた走り、3時頃にはベルン到着。ホテルの場所を確認した後、市街中心部へ出向き街並みを散策しました。ベルンは首都ではあるもののスイス第4の規模の都市。旧市街は中世の趣を残す美しい街でした。この日の走行は、428km。

■ ベルン~ストラスブール、フランス、中世よりの街
ツーリング3日目は、アルプスの絶景とはお別れし、国境の街バーゼルを抜けフランスのストラスブールへ。バーゼルは、ドイツ、フランスと国境を接する街。バーゼルにてフランス側に越境し、欧州議会の街ストラスブールへ。街を散策する目的もあり午前中には到着しました。欧州本議会場などをバイクで廻り見学した後、ホテルへチェックインを済ませ、徒歩で街を散策。ストラスブールは、ライン川沿いという地理的要因もあり、フランス、ドイツ間での争いごとに帰属が変わるという歴史を持つ街で、欧州本議会の他欧州評議会、欧州人権裁判所などがあります。 ブリュッセルと並びEU議会の象徴的な都市とされています。ライン川支流イル川に囲まれた旧市街を中心に散策しました。ここは『ストラスブールのグラン・ディル』としてユネスコ世界遺産になっている場所。ノートルダム大聖堂を中心とした中世都市の雰囲気を満喫することができました。ベルンもそうでしたが、ヨーロッパの長い歴史を感じつつ街を散策するのもヨーロッパツーリングの楽しみの一つであります。3日目の走行距離は、259km。

■ ストラスブール~ミュンヘン、アウトバーンに乗って
ツーリング最終日は、ストラスブールからフランス側を北へ走り、バーデン・バーデン近くで国境を超えドイツへ。そこから一気にカールスルーエ経由でミュンヘンまでアウトバーンの旅。アウトバーンは、チロルなど山岳路と異なり本格的に速度無制限区間のあるいわゆるアウトバーン。内側車線では、何台もの車が170km/h~で普通に流れています。もちろん話には聞いていたものの、実際に走るとかなり強烈な印象を受けました。成熟した車社会を実感しつつ、とても楽しく走ることができました。日本でこの体験をすることは将来的にも難しいと思われかなり貴重な体験ができたかと思います。BMWモトラッドに乗るものとしては是非とも体験するべきと思いました。皆様にも、お薦めしたいところです。ただし走行はくれぐれも自己責任にてお願いします。 結局ストラスブール―ミュンヘン間約380kmを午前中には走りきり、正午頃にはBMW本社及びショールーム、ショップを見学。ミュージアムには入る時間がなかったものの、グループ各社、ロールス、ミニなども展示があり、またi8、i3なども至近で見ることができました。その後、レンタル店へバイクを返却。併設のショップに立ち寄ります。ここはかなり品揃えが充実しており(特にウエア類)、また特売品は価格的にも非常に魅力的。同様のツーリングにて立ち寄るライダーが上から下までBMWウエアをどっさりと購入して帰ることもしばしば見かけるとのことでした。ここへの立ち寄りも強く推奨したいです。この日は383kmを走り、ツーリング全体では約1400kmを走破。

■ まとめ
翌日は、朝から帰国の途につきます。ヘルシンキ経由関空まで往路と同様FINNAIRにて。最後の最後に関空にて荷物が未着というアクシデントはあったものの、事故も怪我、病気もせず帰国できた幸運には感謝です。
今回は、7日間のうち、4日間をツーリングに使い、チロル地方の絶景と山岳道路、中世の町並み散策、アウトバーン走行と大変盛りだくさんの楽しみ方ができました。もちろん、これですべてを体験できたということはなく、まだまだ欧州の魅力のごく浅い部分を感じることができただけであろうとは思います。しかし、今回のツーリングは私にとっては大きな第一歩であり、また是非次回の計画をと思わせるのには十分すぎるほど刺激的なものでした。7日間の時間を取るのが難しいのであれば、5日間で2日間走るというプランでもいいかもしれません。
ともかく、いつかまた行きたい、また走りたいという思いを強く持てるツーリングであったことを強調してレポートを結びたいと思います。
皆様も早速計画を!

BMOJ副会長 吉岡 大輔さん

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